成長戦略

成長戦略

本投資法人は、外部成長及び内部成長を図るため、三井不動産グループが有する情報収集力、企画開発力、 管理運営力等の総合力を最大限活用します。この目的のため、 資産運用会社では三井不動産グループと下記のサポート契約を締結しています。

外部成長サポート

外部成長

資産運用会社は、本投資法人が三井不動産グループの保有・開発するアコモデーション資産を安定的かつ継続的に取得することに努めます。また、三井不動産グループの情報ネットワークと資産運用会社独自の情報収集ルートを活用することにより、三井不動産グループ外からも競争力の高い優良物件を取得し、着実な外部成長を目指します。

a. 三井不動産レジデンシャルとの不動産情報・アドバイザリーサービス提供契約の活用

資産運用会社は、良質なアコモデーショ ン資産の取得機会の獲得及び維持のため、三井不動産レジデンシャル(以下、「同社」という。)との間で、以下の内容に関する情報及びサービスの提供契約を締結しています。

  • ① 資産運用ガイドラインの開示
    投資法人の資産運用ガイドラインを同社に開示し、ポートフォリオの拡充に向けた考え方を共有
  • ② 同社が保有・開発する不動産等の情報の提供
    同社が保有又は開発する不動産等を売却する場合の、優先交渉権(※)の付与
    (※)優先交渉権:情報提供の時期は第三者への提供時期より遅れることなく、かつ、情報提供に基づき資産運用会社が当該不動産等の購入を検討する意向を同社に書面にて示した場合には、同社は本投資法人を少なくとも第三者と同順位の購入候補者として取り扱うこととなっています。
  • ③ 第三者の不動産売却情報の提供
    同社が保有する第三者の不動産売却情報のうち、資産運用ガイドラインに合致するものの提供
  • ④ 不動産運用情報の提供
    同社が保有する賃貸住宅等運用情報(賃貸住宅及び寮・社宅の市場環境に関する定性的見解及び定量的 データ)の提供
  • ⑤ アドバイザリーサービスの提供
    建物設備に関する技術的な助言(投資助言は含まない。)

b.三井不動産グループの情報力・情報ネットワークの活用

資産運用会社は、三井不動産グループ各社の広範な情報ネットワークを活用し、良質なアコモデーション資産の取得機会の獲得に努めるため、三井不動産リアルティとの間で物件情報提供に関する覚書を締結しています。

c.資産運用会社独自の情報収集

三井不動産グループからの物件情報獲得に加え、資産運用会社は独自の情報収集ルートを開拓し、良質なアコモデーション資産の取得に努めます。

内部成長

資産運用会社は、運用資産のブランド戦略やテナントサービス、三井不動産グループのバリューチェーン と専門性の高いノウハウを活かした最適な管理・運営により、顧客満足度や資産価値を長期的に維持し、賃料、稼働率の維持・向上やコスト削減を図り、確実な内部成長を目指します。

a. ブランド戦略

本投資法人の主要な運用資産である賃貸住宅については、三井不動産グループが企画・開発する「パークアクシス」シリーズをブランド戦略のコアに据え、「パークアクシス」に準じた性能を持つ「パークキューブ」シリーズと共にポートフォリオを構築していきます。

資産運用会社は、「パークアクシス」と「パークキューブ」の両シリーズが高品質な住宅のブランドとして賃貸住宅マーケットで認知・浸透されるために、三井不動産グループと協働して、以下に掲げるパークアクシス品質を長期的に入居者へ提供するなどのブランド戦略を展開します。

Park Axis Quality

基本性能品質 立地や建物の特性を踏まえた最適な耐震性や耐久性、遮音性など、建物のクオリティを高いレベルで実現します。
安心・安全品質 さまざまな防犯設備やセキュリティ対策、耐震設備、健康に配慮した仕様など、毎日が安心できる都市生活を提供します。
空間デザイン品質 建物外観をはじめ、植栽、エントランス、そして住戸内の間取り、収納、コンセント位置まで、機能性が高く美しい空間デザインを提供します。
メンテナンス品質 賃貸住宅ならではのメンテナンスの容易さや更新性に優れた設備や仕様を提供し、長期にわたって資産価値を保持する建物です。
環境性能品質 快適に暮らしながら、エネルギー使用量や光熱費を抑える取り組みを推進しています。

b. 入居者サービスの充実

資産運用会社は、入居者に対して利便性と快適性の向上を図り、安全で安心な居住空間を提供することで高い顧客満足度を実現します。以下は本投資法人の運用資産において提供している入居者サービスです。資産運用会社は三井不動産グループと協働してサービスをさらに充実させていきます

利便性向上を図るサービス

三井の住まいLOOP
三井不動産グループの住宅関連サービスをご利用いただいている皆さまのメンバーシップサービスです。(入会手続き必要)
コンシェルジュ※
入居者のお問い合わせ対応や各種サービスの取次ぎ、ご来訪者様への対応などを担う専門スタッフを配置します。
<サービス内容>
「いってらっしゃいませ」、「おかえりなさいませ」の日々の挨拶に始まり、クリーニングなどの各種サービスの取次ぎや入居者・ゲストからのお問い合わせなどに対応。さらに、バイリンガルスタッフの配置やハウスキーピングなど、協力会社と連携したサービスもご提供します。
ハウスホールド
サービス ※
ハウスクリーニングや家具・家電リース、ケータリングサービス、家事代行等、入居者の利便性を高めるサービスを他業者との提携により提供します。
保証人不要システム 貸主と入居者との間に保証会社が入り、入居者は保証会社に保証料金を払うことによって連帯保証人を不要とするサービスです。

安全と安心確保のためのサービス・サポート

お客様サポート窓口
C-desk
水漏れ、エアコン・給湯器等の設備機器トラブル、賃貸借契約更新や車庫証明の発行等も24時間年中無休・フリーダイアルで受付、対処するサービスを提供します。
入居者ガイドブック
ご入居の皆様に快適で安心なマンションライフをすごしていただくため、引越しの際のポイント、防災の際の注意点、共同住宅でのマナーやルール、ガスレンジ等の設備の使用上の注意まで、賃貸マンションに住むにあたってのさまざまなポイントを解説した「ご入居ガイドブック」をお渡ししております。
※一部物件では、物件専用のガイドブックをお渡ししているケースがございます。

※ 一部の運用資産におけるサービスです。

c. プロパティ・マネジメント

(ⅰ) 賃貸住宅

賃貸住宅のプロパティ・マネジメント会社の役割は、テナント管理や建物管理に関する施策の提案・実施を遂行することであり、業務に精通した高い専門性を持ち、多数の分散された物件・テナントを対象に高品質かつ均質なサービスを提供するための組織的かつ効率的な業務遂行能力が不可欠です。
資産運用会社は、プロパティ・マネジメント業務の高質化と均質化を実現できる委託先として、三井不動産レジデンシャルリースを選定し、同社との間でプロパティ・マネジメント基本合意書を締結しています。

 賃貸管理業務
  ・リーシング業務
  ・契約関連業務
  ・出入金業務
  ・テナント対応業務(入退居を含む)
 建物管理業務
  ・共用部管理業務
  ・建物・設備の保守、点検
  ・建物維持管理プランの策定
  ・建物・設備の修理、改修、更新の実施
  ・資産運用会社に対するレポーティング業務

(ⅱ) ホスピタリティ施設

ホスピタリティ施設に関しては、資産運用会社は各施設の事業体制や運営体制を考慮検討の上で賃借人となるオペレータ又は事業法人を個別に選定します。本投資法人は原則として当該オペレータや事業法人へ一括して建物を賃貸し、施設の運営及びプロパティ・マネジメント業務を原則として賃借人たるオペレータ又は事業法人に一任します。

d. 資産価値の維持

資産運用会社は、プロパティ・マネジメント会社を通じて運用資産の状況やテナントの満足度を常時注視し、長期的な資産価値を維持する最適な修繕計画の策定に努めます。運用資産の築年数に応じて、競争力やセキュリティ、テナントアメニティ向上の観点から機動的かつ効果的な資本的支出を実施します。
修繕計画の策定及び実施にあたっては、三井不動産グループ各社の住宅事業とアコモデーション事業において蓄積された技術力やノウハウを活用しつつ、外部の専門家の活用も視野に入れて、有効かつ効果的な方法を選択します。