ご挨拶

平素は日本アコモデーションファンド投資法人に格別のご高配を賜り、厚く御礼申しあげます。

本投資法人は、2006年8月4日の東京証券取引所不動産投資信託市場に上場以来、本日まで順調に資産規模および運用実績の積上げをして参れましたのも、一重に投資主の皆様をはじめとするステークホルダーの皆様のご支援の賜物と、深く感謝いたしております。

本投資法人は、人々のライフスタイル変化や社会情勢に伴い多様化する居住や宿泊に関するニーズに対し、滞在空間や滞在時間において利用者の期待に応えることができる資産をアコモデーション資産と定義し、これらを適切に運用して行くことで安定的な収益の確保を図ります。

ポートフォリオの中心は、東京23区に立地する利便性と居住性を兼ね備えた賃貸住宅であり、スポンサーである三井不動産グループが開発した「パークアクシス」シリーズと、第三者から取得する「パークキューブ」シリーズとなります。また、居住・宿泊関連のその他の施設については、これらを「ホスピタリティ施設」(寮、社宅、シニア住宅、宿泊施設 等)と定義し、一定量をポートフォリオに組入れることにより資産の拡充を図ります。

従来より、賃貸住宅を中心とする居住用不動産は、収益面での安定性が大きな特徴であると言われて参りました。本投資法人では、その特徴が十分に発揮され中長期的な投資主価値が最大化されるよう、着実で戦略的な資産運用に努めて参りたいと考えております。

併せて、昨今の私たちの社会が抱える様々な課題の解決については、例えば国連が提唱する「持続可能な開発目標(SDGs)」等のベンチマークがありますが、本投資法人においても、資産運用会社(株式会社三井不動産アコモデーションファンドマネジメント)のスポンサーである三井不動産グループの「ESGに関する考え方」を参照しながら、今後とも一層サステナビリティを重視した経営に取組んで行く考えです。
本投資法人では資産運用会社と共に、2016年度より「サステナビリティに関する方針」を制定し、定期的な見直しを経ながら着実にサステナビリティ上の課題に取り組んで参りました。
また、定量目標としては2030年を目標年とする環境活動に関する3つの指標を掲げることで、カーボンニュートラルな社会の実現に向けた、本投資法人として責任を果たして行きたいと考えております。
そして、2023年4月には、一連のサステナビリティに関する取り組みをより分かりやすくご覧いただくため、本投資法人のウェブサイト内のESG特設サイトにて、集約して開示する取り組みも始めましたので、お時間のある際にご覧いただけますと幸いです。

今後とも本投資法人は、ステークホルダーの皆様との信頼と協調を大切にしながら、投資主価値の最大化を将来の永きにわたり実現できるよう、事業活動に専念して参る所存です。
引き続き皆様のご支援賜りますようよろしくお願い申し上げます。

執行役員 池田 孝